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精神神経科
緩和ケアチーム「がんサポートチーム」
小川朝生
大阪医療センターは、大阪市内に位置する病床698床、一日平均外来患者数1143人の急性期病院です。国立病院機構の一つとして公的病院の役割を担い、がん医療とHIV医療、広域災害医療など政策医療を中心に担当しています。特にがん医療につきましては、全国8地域のうち近畿ブロックの基幹施設として全国がんセンター協議会に加盟しています。
当院神経科は神経内科と精神科を併診していましたが、平成16年4月に国立病院が独立行政法人化したことを契機に神経内科病棟を閉鎖し、精神神経科・心療内科としてコンサルテーション・リエゾン活動に軸足を移しました。平成17年からは、常勤3名の体制とし、それぞれがん医療・HIV医療・救命救急医療の各コンサルテーションを担当しています。リエゾン活動は緩和医療からHIV脳症、自殺未遂への危機介入など幅広く、年間約400件に上ります。
平成16年7月からは緩和ケアチーム「がんサポートチーム」を設立し、チームの一員として運営にあたっています。がんサポートチームは厚生労働省の緩和ケア診療加算の基準を満たし、消化器科医師1名・がん看護専門看護師1名・がん性疼痛看護認定看護師2名・薬剤師1名で構成しています。チームでは、週1回のカンファレンス、回診を中心に適宜介入を進めており、お互いに意見交換をしながら院内患者の身体・精神症状コントロールのためのサポート体制にあたっています。活動開始から1年9ヶ月が経過しましたが、幸い約360例への介入、月平均17件の依頼を受け、1日あたり21件の介入を続けています。また病棟ごとの緩和ケアカンファレンスに参加し、病院レベルでは化学療法室と共同でオンコロジーセミナーを企画運営し、様々なレベルで院内の緩和医療の質を向上させることを目指しています。
がんサポートチームの特徴の一つは、精神症状に関するコンサルテーションが依頼件数の半分以上を占める点です。コンサルテーション活動の歴史が浅い状況にありながら、院内から認知していただけたことはありがたいことでした。現在は終末期せん妄への関与はもとより、手術後の抑うつ症状、化学療法施行中の精神症状、告知後のフォロー、患者家族からの相談・診療まで外来部門・外来化学療法室・ソーシャルワーカーと連絡をとりながら入院から外来・在宅を互いにスムーズに移行できるように連携しています。
このように緩和ケアチームを軸に活動しておりますが、診療・教育・研究において課題も多いのが現実です。特に緩和ケア病棟を持たないため、一般病床での限界に直面し、在宅移行で調整に難渋する例があります。在宅医・訪問看護ステーションとの連携・精神症状に関する知識の普及・サポート活動が必要と痛感し、現在、周辺の訪問看護ステーションと共同で勉強会を企画し、連携を進めるための方法を模索しているところです。諸先生方にご教示いただき、一層の努力をしていきたいと考えております。どうぞ今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
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| サポートチームの回診の時 |
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