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近畿中央胸部疾患センター心療内科
所 昭宏
第41回日本心身医学会近畿地方会が、本年2月25日、大阪国際交流センターで開催された(会長:小山敦子近畿大学堺病院心療内科助教授)。本大会のテーマは、「プライマリーケアにおけるサイコオンコロジーの実践」であった。このテーマは、会長の小山先生が医師人生の前半を血液腫瘍内科医として、骨髄移植や抗がん化学療法に携わられ、その後、心身医学の道を歩まれてきたこととも大きく関係があり選ばれたそうである。
午前の一般演題では、1)がんサポートプログラムの有効性について、2)終末期がん患者に真実を伝える意味、3)緩和ケアにおけるカラーセラピー、4)化学療法施行患者における口内炎予防のための服薬指導の有用性といった演題が、心理士、看護師、カラーセラピスト、薬剤師など学際的なメンバーより発表があり、サイコオンコロジーらしいものであった。
また午後からの特別講演は、東京大学の高橋都先生による「がん患者とセルフヘルプ・グループ:同病者の支援は専門家の何を補うのか」、教育講演は、彦根市立病院緩和ケア科の黒丸尊治先生による「がんのトータルサポートをめざして」であった。
さらにシンポジウムは、「サイコオンコロジーの現場から」と題して、1)肺癌診療におけるサイコオンコロジー(近畿中央胸部疾患センター心療内科、所昭宏)、2)がん患者の家族ケア・遺族ケア(神戸赤十字病院心療内科 村上典子先生)、3)乳癌術後のストレスの推移〜オーダーメードの精神的支援を目指して(近畿大学乳腺外科 乾浩己先生)、4)急性期病院における緩和ケア(ベルランド総合病院緩和ケア部 大塚正友先生)の4演題で発表、討議が行われた。驚くべき事に、地方会のシンポジウムで立ち見席が出るほどの盛況ぶりで、さながらミニサイコオンコロジー学会という様相で、小山会長の企画のすばらしさを痛感した。また各発表者ともサイコオンコロジー、緩和ケアに携わる人手不足を述べられていたのが印象的であった。現在本学会で行われているサイコオンコロジストのための講習などの教育、研修プログラムの充実と継続は、益々重要になるであろう。
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