| JPOSサイコオンコロジストのための講習会に参加して |
横浜市立市民病院
福嶋好重
私は、現在、緩和ケアチームの一員として、またリエゾンナースとして活動している。日々の繁忙さに流される中で、今一度、心身の苦痛を緩和していくために必要な基本的知識・技術を再確認し、最新の知見を得て現場に生かしたいという思いから、今回この講習会に参加した。「サイコオンコロジストの基本的知識・技術を習得する」という目標でプログラムが組まれていたこの講習会は、まさにうってつけであった。
「がん緩和医療の匠になろう。」という内富先生からの導入の言葉で、さらに動機付けを高めていただき講習会は始まった。(1)サイコオンコロジー概観(内富先生)、(2)がん患者の心理反応と心理面接の基本(岩満先生)、(3)がん患者の精神症状:抑うつ(明智先生)、(4)がん患者の精神症状:せん妄(秋月先生)、(5)家族への対応(佐伯先生)、(6)がんの痛みのマネジメント(下山先生)、(7)終末期医療における精神医学的諸問題(大西先生)、といったように、臨床場面で遭遇することの多い症状やトピックスに焦点をあてて、諸先生方からの講義、質疑応答という形で進行する、実に濃縮された濃厚な講習会であった。すぐに、臨床で活用できる知識・技術を整理して提供していただいたと感じている。20名ほどの参加者だったため、アットホームな雰囲気であったのも心地よかった。
最後に行われたグループワークは、近接領域で働く者同士がグループになり、現在の活動、課題、今後の展望などについて語り合った。互いの悩みや思いを共有し、仕事をしていく上での新しいアイデアが生まれた場となったともに、ネットワーク作りの機会となった。各グループの発表を聞いていると、多職種の方々が、こんなにも熱い思いを抱きながら各職場で奮闘されているのかと思うと、勇気づけられもした。今後、メーリングリストが作成され、その活用が進めば、ますますネットワークは拡大し、仕事に反映されていくことが期待できる。今後は、テーマを限定して、時間をかけて深く学ぶというような機会があってもいい。講習会の継続とネットワークの拡大を楽しみにしている。匠を目指して・・。
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