| 第3回American psychosocial oncology societyに参加して |
東京医科歯科大学大学院
心療・緩和医療学分野
小林未果
米国フロリダ州Amelia Islandで2006年2月16日から2月19日にかけて開催されました、第3回American psychosocial
oncology society(APOS)に参加致しましたので、特に印象に残った講演やプログラムについてご紹介させていただきます。
APOSは、がん患者の心理、社会、行動、スピリチュアルな側面のケアの臨床的実践と研究を推進するために、サイコオンコロジー領域に携わる精神科医、心理士、看護師、ソーシャルワーカーが集い設立された学会です。
今回は、Synthesizing Research, Advocacy and Program Development to
Optimize the Quality of Careをテーマに、Dr. BreitbartのPsychiatric Aspects
of Palliative Care and Symptom Controlをはじめとした7つのプレカンファレンスワークショップ、乳がん・介入・若年者のがん・プログラム・小児がん・緩和ケア・方法論をキーワードにしたセッションや数多くのポスター発表がおこなわれました。さらに、Dr.
Spiegelの“Stress and Cancer”や、Dr. Andersenの“We can do more: Capturing
Meaning and Improving Health for Cancer Patients with Psychological
Interventions”をテーマにした特別講演など、世界で活躍する研究者の発表を間近で聞く事ができたことも大変意義深く、今後この分野で研究をしていくうえでのエネルギーになったと思います。
また、早朝7時−8時の1時間は、Special Interest Group Meetingsと称して、各々が興味のあるテーマごとに集まり、マフィンを食べながら交流を深めるという場が設けられました。私は、SpiritualityおよびSurvivorshipのグループに参加しましたが、“Spiritualityの定義”について質問してみたところ、その場にいた全員がそれぞれの考えを述べてくれました。日本でもSpiritualityについて関心を抱いていらっしゃる方々が多いと思いますが、Spiritualityという捉えづらい概念について、海外の研究者たちの生の言葉を聞くことができたのは大変新鮮でした。
充実したプログラム以外にも、休憩時間には、自由な雰囲気の中でDr. SpiegelやDr. Hollandともお話をすることができ、更には、Dr.
Johansen(IPOS President)、Dr. Koch (IPOS Treasurer)、日本から参加された広島大学の大園秀一先生、日本でも研修経験があるドイツ人若手研究者のDr.
Mehnert、そして不思議な偶然が重なって出会ったStanford UniversityソーシャルワーカーのMs. Fobairと6人でフロリダの新鮮なシーフード料理と美味しいワインとともに、研究に関することや、ワールドカップサッカーのことまでお話するという幸運にも恵まれました。
来年のAPOSは2007年3月1日−3月4日に、Texas州Austinで、”Promoting Quality Psychosocial
Cancer Care Across Diverse Community”をテーマに開催されます。詳しくはhttp://www.apos-society.orgをご参照ください。
|