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埼玉医科大学病院 緩和ケアチーム
ホスピスケア認定看護師
塩井厚子
当院は、病床数1485の特定機能病院、地域がん治療拠点病院で、死亡患者の約40%ががん患者です。緩和ケア病棟はありませんが、2005年1月から緩和ケアチームが活動を開始しました。1月から12月までの1年間の緩和ケアチームへの依頼はわずか43件でした。依頼以外の患者さんは、がんに伴う苦痛がなく過ごせたということでしょうか?私は、そうあって欲しいと願いながら、そんなことはありえないと考えています。
緩和ケアチームの回診以外に、時々病棟ラウンドをして、そこで感じる事は、残念ですが、一部の医師、看護師を除いては、患者の苦痛を理解し、その苦痛を軽減できると認識している人が少ないということです。がん患者の身体的苦痛の理解も十分ではない現状で、精神的苦痛の理解はそれ以上に少ないと思っています。精神症状がある患者は自ら訴えることが少ないので見落とされやすく、また訴えたとしても、がんが進行している状態ではそう考えてもしょうがないと思われがちです。
緩和ケアチームの活動を通して、当院の一番の課題と考えているのは「医師、看護師が患者、家族の苦痛を理解し、緩和ケアの重要性を認識していない。」ということです。その認識を広める対策の一環として、緩和ケアチームの医師と、「緩和ケア勉強会」を開催しています。月1回の12回シリーズで、がん患者の苦痛とマネジメント、心理過程、精神症状、家族支援など緩和ケアに関する基礎的知識とケアといった内容で、熱心にメモをとる参加者を見ながら、勉強会に来てくれない医師、看護師にどうやったら関心を持ってもらえるか、そんなことを思いつつ2年目に入りました。
「緩和ケア」という種を埼玉医科大学の畑に蒔いて2年目。趣味で耕している畑のインゲンの種のように芽を出してくれるでしょうか?これから、雨の恵みを受けてどんどん上に向かって伸びていけるでしょうか。それを期待し、もう少しがんばってみようと思います。
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