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JPOS代表世話人
国立がんセンター東病院精神腫瘍学開発部
内富庸介
会員の皆様 明けましておめでとうございます。1986年11月に創設された本学会は今年で丸20年になります。今年から、ようやくがん医療の緩和ケアチームで働くサイコオンコロジスト、専門家養成の第一歩となる講習会がはじまります。講習会について少し述べさせていただき新年のご挨拶とさせていただきたいと思います。
とはいえ、今年もいたずらに1ヶ月が過ぎてしまいました。正月を振り返ると……安良岡康作訳の方丈記を読んでいた…と思う?「行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。」という件からはじまる800年前の古典。もう少し進めると、「知らず、生れ・死ぬる人、何方より来たりて何方へか去る」と続きます。最近、粉飾決算、耐震偽造、「時速67・で走ったっていいじゃない」、、、など、規制緩和の陰、「まっ、いいか!」が横行し、騒がしい。安全、安心を切って、功利を貪っている。振り返って、800年、生き方、死に方、世情はなにをとっても変わっておらず、みっともない。ヒトは学習しない種族なのか…トホホ。
だからといって、今年からはじまるJPOSサイコオンコロジストのための講習会(3月4日と6月10日)はトホホではなく、全くその逆です。募集人員は各20名と少数ですが、応募者の志望理由を見ると、精神科医、心療内科医、心理士、リエゾン精神看護師など専門性を極めたいポテンシャルリーダーが集まっていて…ワクワクします。
結びとして、講習会は粉飾決算の緩和ケアチームを目指すのではなく、耐震偽造のサイコオンコロジストでもない、本物の、違いのわかる、しっかりとした人材を一人一人、丹精込めて育成し、長期的視野に立ったサイコオンコロジー、一人ではなく複数のサイコオンコロジストが必須の緩和ケアチームを目指したいと考えております。20年後に再び振り返って、本物と呼べるサイコオンコロジストが何十人、何百人、何千人いるか、何百チームあるか遠い正夢にして終わりにします。
追伸:現在、共同研究が可能なテーマを記します。ご興味がある方はご一報ください(yuchitom@east.ncc.go.jp)
・悪い知らせを伝える際の医師に必要なコミュニケーション技術訓練法の開発.
・遺族のQOLおよび生存に対する介入法の開発.
・診断から一貫した患者家族支援体制の医療・福祉・介護モデル構築.
・患者・家族を一貫して支えるアドボカシー養成コースの開発.
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