| 第18回日本サイコオンコロジー学会総会当番世話人 挨拶 |
国立がんセンター総長
垣添忠生
第18回日本サイコオンコロジー学会の当番世話人を務めさせていただきます。本総会は、第10回日本緩和医療学会総会との合同大会で、平成17年6月30日(木)から7月2日(土)の3日間、横浜のパシフィコ横浜で開催予定です。3日間を通じて、両学会に関連するプログラムを完全に混合し、文字通りの合同大会であるように計画しました。
シンポジウムは3題。Bad Newsをどう伝えるか、症状緩和の最前線、終末期をめぐる課題、を取り上げました。ワークショップは4題。看護・コメディカルの果す役割、緩和ケア・サイコオンコロジーの卒前・卒後教育、緩和ケアチームの現状とその展望、民間療法、です。これからのサイコオンコロジー学会、緩和医療学会は国際交流も盛んにし、かつ、世界の潮流の中で日本の立場、を明確にしていく必要があると考えます。そこで、Prof.
E.Bruera (M.D. Anderson Cancer Center)、Prof. E.Baile (Beth Israel
Hospital)、Prof. K. Foley (Memorial Sloan Kettering
Cancer Center 交渉中)、の3氏を招いて、講演いただき、かつ親しい交流の場を設けたいと考えています(同時通訳つき。ただし、だんだんと通訳なしにすることを目指しましょう)。
特別講演3題。杉村隆 国立がんセンター名誉総長による「がん研究・がん治療・がん患者学」、御自身の胃がん体験を含めて、ハイ・スピリットなお話が伺えると思います。嵐山光三郎
作家による「死ぬための教養」、60歳を過ぎて人生の終焉を深く思索している同氏の興味深い話を期待しています。町野翔 上智大学法学部教授は、現在「終末期医療に対する国民の意識」に関する検討会の座長を務めておられ、私人の立場で上の主旨のお話が伺えるはずです。いずれも楽しみな内容です。
私自身は、2001年に国立がんセンターで亡くなった約360名の方々の追跡調査と、同年中に入院された約8000人の患者さんの解析のうち、サイコオンコロジー・緩和医療に関る部分を報告させていただこうと考えています。
市民公開シンポジウムは「望ましい緩和ケア、心のケアとは?」と題して、柏木哲夫先生をスピーカーとして、会期中に準備しています。
一般演題も加えると、ずい分盛り沢山となります。しかし、この両学会の会員諸氏は大変熱心ですから、十分に勉強していただき、そして、旧知の方々との友情を暖め、かつ新たな人間関係の構築の機会ともしていただければ幸いです。多数の御参加をお待ちしています。
なお、本年度の日本サイコオンコロジーニューズレターの監修は、会長の責任だそうで、「とりあえずニューズレターの色を決めて下さい」と事務局より色見本も同封されてきました。色々考えましたが、「もえぎ色」とさせていただきます。漢字で書くと「萌木色」。早春の若芽の萌え出た木の色のことで、淡いヴェールをかぶったようなグリーン、ペイルイエロー、ベージュ、バーミリオン…、見様によって実に複雑で美しい、しかもエネルギーを秘めた色です。これに決めました。このニューズレターもこの一年間、活発な意見表明、議論の場としていただければ幸いです。
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