News Letter No.38 - Aug 2004 -
 
  ご 挨 拶 
第17回日本サイコオンコロジー学会を終えて

九州大学大学院医学研究院 心身医学
久保千春



 平成16年5月13日(木)、14日(金)に、第17回日本サイコオンコロジー学会総会の当番世話人をさせていただきました。学会の基本テーマは「サイコオンコロジーと心身医学」としました。
 第一日目は特別講演「日本文化における「死」のタブー」北山修(九州大学人間環境学研究院教授)、会長講演「ストレスと神経・内分泌・免疫連関」、教育講演「心の侵襲学」高橋成輔(九州大学医学研究院麻酔科・蘇生科教授)、シンポジウムT「各医療施設における緩和医療の現状と展望」、ワークショップ「がん患者をかかえた家族・遺族のケア」、ランチョンセミナー(2つ)、一般講演を行いました。いずれも大変興味ある、有益な講演でした。一般演題はおかげさまで全部で32題と多く集まりました。
 第二日目は教育講演「臨床倫理の考え方」白浜雅司(三瀬村国民健康保険診療所所長)、シンポジウムU「サイコオンコロジーと交流分析」、ランチョンセミナー(2つ)、一般講演を行われました。
 今回の特徴は、日本交流分析学会との合同開催で、総数約250名と大変多く御参加頂きました。そして、合同シンポジウム「サイコオンコロジーと交流分析」が企画されました。両学会から発表され、お互い啓発されるところがあったのではないかと思われます。両方の学会の会員の方々がどちらの学会にも参加できるようにし、学会終了直後の夕方から市民公開講座「がん患者の全人的医療」も催され、多くの市民の方々にも参加を頂きました。
 また、第1日目の夜には昨年評判のよかった、ナイトプログラムも行われました。サイコオンコロジーに携わっておられる方々が年齢を超えてたくさん参加して頂き、アルコールも入り自由に話し合われました。
 総会においては、日本サイコオンコロジー学会創設にご尽力された河野博臣先生の追悼講演も執り行われました。
 二日間に渡たる、多くのご発表と積極的なディスカッションがあり、実りある学会だったと思います。御参加頂きました多くの会員の皆様方に感謝申しあげます。