一般社団法人日本サイコオンコロジー学会
理事長 内富庸介
日本サイコオンコロジー学会は、2009年7月17日、懸案でありました一般社団法人の設立を果たすことができました。英文名は、Japan Psycho‐Oncology Society(JPOS)です。1986年11月30日に任意団体として設立されてから約23年が経過しました。これまでの道程を温かく見守ってくださった皆様に厚くお礼申し上げます。今後、国民の期待に応え公益を担える法人格として認めて頂くためには、国民にわかりやすくオープンに社会的責任を説明をしていく努力がさらに必要です。法人化したJPOS理事長として、定款に沿って本会の目的と事業内容をご説明し、ご挨拶とさせていただきたいと存じます。
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本会は、精神腫瘍学に関する学術団体であり、がんを取り巻く医療と科学の発展に貢献することで、がん患者、家族及びがんと向き合うすべての人々の健康に寄与し、豊かな人間性を涵養することをその目的とする。
本会は、国際サイコオンコロジー学会の支部の機能を担い、かつ国際サイコオンコロジー連合の一員として積極的に国際貢献することを目的とする。
目的を達成するために、次の事業を行う。
一 学術集会の開催
二 会員への情報伝達(学会誌・ニューズレターなど学術刊行物の発行)
三 精神腫瘍学に関する専門医など各種資格の認定
四 専門家/非専門家対象の教育研修プログラムの開発及び開催
五 高度な専門家養成プログラムの開発及び開催
六 精神腫瘍学の診療の標準化及び均てん化
七 研究活動の促進
八 精神腫瘍学の国民への普及及び啓発
九 その他この法人の目的を達成するために必要な事業
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ここまでの経緯を簡単に振り返りますと、旧JPOSが1986年設立以降、サイコオンコロジーの啓発活動の10年、学術発展の10年を経て、教育活動の10年を目標に掲げて順調に歩みだしていました。そこへ、電光石火の如く、がん対策基本法が2006年6月に成立し、がん患者・家族への心のケアを推進するための精神腫瘍学に関する研修事業など社会活動への貢献が喫緊の課題となりました。会員数も順調に増加し1000人を越える団体となりました。そこで、事務局機能強化は最優先事項となり、新たに法人として歩み出すことが、2008年10月の東京大会で決まりました。
本会が現在行っている教育研修関連事業が顕著に増えた理由は、がん対策基本法、がん対策推進基本計画、そして国民の本会への期待の大きさであると重責を感じています。最後になりますが、近い将来サイコオンコロジーの専門的訓練や研修を終えた医療者が全国で活躍することを願って、皆様にはこれまで以上に積極的にご理解・ご参画いただきたいと存じます。ご協力を心からお願い申し上げます。